2002年のコラム一覧

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ユナイテッドの倒産とその後
ユナイテッド航空が先日会社更生法を申請した。 ユナイテッドといえばアメリカン航空に抜かれるまで数年前まで世界1位。 世界のどこへ行ってもユナイテッド航空機を見ることができるという状況にあった。 日本でも成田空港のターミナルでは今でもユナイテッド機が並んでいる。 ユナイテッドは路線数は幅広かったが経営状態はよくなかった。

今回の倒産もテロが要因ではなく一因である。確かにテロにより影響は受けた。 しかしそれはほかの航空会社も同じ事。 自社の航空機2機がテロで使われたことによる損害は計り知れない。 ただ世界的に利用者が減少しているのだ。 ユナイテッドにはその前から問題があった。 テロの前から政府に借金を求めていたが却下された経緯がある。 テロは要因ではなく一因であり倒産を早めただけだと思う。 要因はほかにあると思う。

今日ユナイテッドがエコノミー客を対称に割引販売を開始するニュースをした。 しかしこれでユナイテッド経営陣が会社を復活できると思っていたら間違いではないか? 確かに収入は増える。 一時的でもあれお金のやり繰りは楽になるはず。 ただユナイテッドの損失は莫大である。 割引の前に収益のない路線を中止し機材を減らすのが先ではないか? すでに南アメリカ線(有償座席利用率60パーセント)を中止したがアジアへの路線でも収益がない路線が多いはずだ。 10月の有償座席利用率が70パーセント弱。 これでは利益はない。 一概には言えないが利益が出るのは74パーセントぐらいだと以前聞いたことがある。

さらにいえば収益率の多いビジネス客をターゲットにすべきではないか? ビジネス客はエコノミー客の数倍または数十倍の料金を支払う。 つまりはエコノミー客数人を集めるのとビジネス客一人を獲得するのは一緒である。

ユナイテッドは以前も同じことをした。 これはその場しのぎであって長期的な対策ではない。

またたとえ割引をしたとしてもアメリカンなども対抗する。 アメリカには無数の格安航空会社もあり割引策はそれ程効果的ではないと思う。

またサービスの問題もある。 ユナイテッドを筆頭にアメリカの航空会社はアジアの航空会社よりサービスが悪いような気がする。 これは僕が乗ったことのアルエコノミークラスでのことであってビジネスなどはわからない。 シートの快適性や食事、客室乗務員の態度などすべてで劣っているような気がする。 1年前シドニー−メルボルン間をユナイテッドで行ったが食事はまずいし客室乗務員は笑顔ひとつない状況だった。 シートも硬くて狭かった。 

パッケージ旅行者を除いて個人旅行をする人は運賃もそうだがサービスで航空会社を選ぶ人も多いという。 シンガポール航空があれだけ飛躍するのもサービスが世界一にもかかわらず料金はそれ程高くないからだ。 それを目の肥えた旅行客により見抜かれているはず。

更なる問題が従業員。 ユナイテッドでは組合の力があり今も賃金値下げ交渉が難航している。 赤字が増える中での一番の手は人件費削減。 人件費は航空会社の支出の大半を占める。 しかし十五湯因果値下げを許さない。 僕にはこの感覚がわからない。 すでに赤字が膨大になりどの航空関係者もユナイテッドは終わりだといっているのにまだ賃金値下げを許可しないとは。この人たちはほんとうにユナイテッドを愛しているのだろうか? それともただお金をもらっているだけなのか?

どちらにしろユナイテッドという歴史のある会社が運行できなくなることだけは避けてほしい。 それにはユナイテッドの経営陣とともに従業員ももっと努力すべきである。

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