この事故の裏にはアンセットの経営体制が問題となっているのではないか? 整備士はまず部品をきちんと整理すべきである。 こんなことは当たり前で機体ごとに部品を整理しておけばこんなことは起きなかったのである。 また整備士の働きをチェックする人物がいたのか? 整備士は問題のパーツをきちんと確認をしたのか? などなど疑問は終わらない。
しかし問題はこれだけではない。 この機体はオーストラリア−香港線を1週間も運行していた。 簡単に言えば整備士のミスにより何百人もの人命が1週間のあいだ危機にさらされたのだ。 この飛行機は完全ではない状態で飛行していたのだ。 この機体を利用した人はこのニュースを聞いてぞっとしただろう。 そして怒りを覚えるはずだ。 こんなことが大きな航空会社(もちろんどんなに小さい航空会社でもだが)で起きてはならない。
アンセットのこのようなミスはこれだけではない。 去年のクリスマスの時期には6機の767が定期的に実施される重要な点検を怠ったため使用出来なくなった。 クリスマスシーズンだったため空港は大混雑し14便をキャンセルした。 この定期検査は数年に一度行われる大規模な検査でエンジンの内部や機体の構造なども検査される必修検査だった。 これをどうして忘れることができるのか? 怒りを超えあきれるくらいだ。
もう一つの問題が民間航空安全局の対応。 まさに差別歴然。 ここにいい例がある。
ニューサウスウェールズのハンターバレーにベースを置くヤンダ航空の便が1月始め離陸直後にトラブルが発生した。 機体前部が異常な程上を向いて上昇するうちに操作不能になりパイロットは乗客に前方に移動するように指示した。 その後機体は安定しパイロットが計器を調べたところ機体を安定させるトリム(飛行機に作用する空気力、エンジン出力などをつりあわせ操縦力をゼロにする事)を設定していなかったためだった。 また機体の重量の配分もめちゃくちゃだったという。 航空安全局は乗客からの苦情を元にパイロットに状況説明を求めたあと運航許可を取り消した。 理由としてはいままで数々の問題を起こしている事とこの事件、また経営体制やパイロットのトレーニングなどが十分でないと判断したからだ。 しかしヤンダ航空の社長は民間航空安全局の大きな会社と小さな会社での扱い方の違いを指摘した。
この意見には同感出来る。 アンセットはここ2ヶ月のみで3回も問題を起こしている。 しかし運行停止どころか罰金なども求められていない。 なぜか? それは大きな航空会社だから。 オーストラリアを代表する航空会社だからだ。 もちろん運行停止にしたら大きな問題が発生するのは分かる。 最大のネットワークを誇るオーストラリア国内線は混乱に陥るにちがいない。しかしだからと言って命に関わるミスを軽視すべきでない。 事故が起きてからでは遅いのだ。 しかし今回の事故で民間航空安全局も何か行動を起こすはずだ。 これ以上無視は出来ない。 アンセットへの非難が拡大している限り。
航空業界は特に完璧が要求される世界だ。 整備に始まりパイロットなども厳しい規則が定められている。 その世界でおきた今回の事故。 オーストラリアの航空業界の体制をもう一度見直す必要がありそうだ。
参考資料:
ninemsn:http://www.ninemsn.com.au
news.com.au:http://news.com.au