従業員らはこのストが自分達の首を締め付けているのが分かっているのだろうか? もちろんこのような交渉でストライキを行うことはとても効果的である。 しかしこのように頻繁にストライキを行うと会社側も最後の強硬手段に出るかもしれない。 数十年前オーストラリアのカンタス航空の従業員が大幅なストライキを行った際にストライキを行った従業員をクビにするという強硬手段にでたことがある。 これによりストライキは終わりカンタスは危機を乗り越えた。
でもここで注目したいのはカンタス航空は大幅な黒字があったこと。 アリタリア航空の場合はどうか? 話によるとアリタリア航空は毎日120万米ドルを損失しているという。
航空会社の経営責任者は決断をしなくてはいけない。 従業員のことももちろん考えているが最終的には会社がつぶれないようにすることが最重要課題である。 従業員を犠牲にして会社を救うのはいいことではないがアリタリア航空の現在の状況では仕方がない。 ただこの犠牲を無駄にしないように経営改善を行い黒字に戻さないといけない。
また元はといえばこの事態に陥ったのには従業員にも責任があるのではないか? ストライキを行えば自ずと乗客らはアリタリア航空を使うのを避ける。 いつストライキを行うかわからない航空会社に乗ろうと思うか? とくにビジネス客などは避けるだろう。 航空会社が利益を得るのは多額の航空運賃を支払うファーストクラスなど乗客。 その固定客が逃げていったら利益は当然減る。 またキャンセルによりホテル代や他の航空会社へ乗客を振り分けなくてはいけない。 この際の負担は航空会社が持つことになる。 このような悪循環で今の事態に陥ったのだろう。
航空業界はいまだに厳しい状況に置かれている。 アメリカでも大手が破産したりしている。 ヨーロッパでもエールフランスとKLMオランダ航空が合併し巨大な航空会社が誕生した。この2社は以前アリタリア航空と提携していたが提携を辞めた会社である。 さらに競争は厳しくなるだろう。 格安航空会社も大幅に増加しいままでの経営状態では太刀打ちできない事態に陥っている。 従業員削減が駄目なら給料削減などをし従業員が協力しないとイタリア政府でも救援できない事態になるだろう。 そうなればイタリアの観光はもちろんさまざまな分野で犠牲になる人が出てくるに違いない。