2000年の事故
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エールフランスコンコルドの事故
目次:
事故までの時間経過 交信記録 離陸を中止しなかったわけ
パイロットは不時着をしようとしたのか? 事故機のパイロットは?
直前の修理 犠牲者、生存者と遺族 事故原因 事故報告書

事故機は1975年にF-WTSCとして登録され初飛行を行った機体だった。 1994年までに9000時間ほど飛行した。

事故までの時間経過

  • この機体はニューヨークからパリに帰ってきた際エンジンを修理したという。
  • 現地時間4時44分滑走路へ向かう。 エンジンからは煙が出ていたという。
  • 機体が220ノット(時速400キロ)を超え離陸態勢に入る。 離陸以前から4つあるエンジンのうち最低1つのエンジンから出火。
  • 機体は左に旋回しパイロットは高度を維持しようとする。 コンコルドが通過した街に破片が落下。 400フィート(約120メートル)上空を通過した。
  • ホテルに激突、炎上。 目撃者の証言によると機首が上がり、ストールしたと思われる。 またエンジンが爆発し燃料に引火した可能性もある。

交信記録

下記の交信記録はコックピット・ボイス・レコーダーにのこされていた管制塔とエールフランスのコンコルドとの交信記録です。 交信はフランス語などで行われていたため英語訳と翻訳を載せました。

CAM:コックピット内のマイク

CAM1:パイロット

CAM2:副操縦士

CAM3:フライト・エンジニア

RDO:コンコルドの無線交信

VHF:無線にはいっていた未確認の音声

Tower:管制塔

PA:

16:42:17Tower:Air france forty five ninety, cleared for take off runway 26 right, wind zero ninety at eight knots(エールフランス4590、26Rからの離陸を許可、風速8ノット風向90)
16:42:21RDO:Fourty five ninety, cleared for take off 26 right(4590、26Rからの離陸許可)
16:42:23Sound of switch(スイッチの音)
16:42:24CAM1:Is everyone ready?(準備はいいか?)
16:42:25CAM2:Yes(OK)
16:42:26CAM3:Yes(OK)
16:42:31Change of Background noise:similar to engines increasing power(コックピット内の音の変化、エンジンの出力を上げたような音へ)
16:42:43CAM3:We have four heated up(4エンジンとも順調)
16:42:54CAM2:Hundred knots(100ノット)
16:42:55CAM1:Confirmed(了解)
16:42:57CAM3:Four green(エンジンOK)
16:43:07CAM2:V one(Vワン)
16:43:13CAM2:Watch out(見ろ)
16:43:13Tower:Concorde forty five ninety you have flames you have flames behind you(コンコルド4590、火が後部から出火)
16:43:18RDO:Roger(了解)
16:43:20CAM3:Number 2 engine failure(2番エンジントラブル)
16:43:22CAM:Ringing sound of fire alarm(火災警報器の音)
16:43:22VHF:It's buring badly huh(かなりやばいな)
16:43:24CAM3:Shut down engine 2(エンジン2を止めろ)
16:43:25CAM1:Engine fire procedure(エンジン火災鎮火行程)
16:43:27CAM2:Watch out(見ろ)
16:43:27CAM2:The airspeed(速度)
16:43:28CAM2:The airspeed(速度)
16:43:30CAM1:Gear on the way up(車輪は上げてる途中だ)
16:43:31Tower:Forty five ninety you have strong flames behind you(4590、火災がひどくなってるぞ)
16:43:34 >RDO:Roger(了解)
16:43:35 CAM3:Gear doesn't(車輪が上がらない)
16:43:37 Tower:So your convinience, you have priority to return for landing(戻ってくるのが最善策だな、いつでも着陸出来るぞ)
16:43:37CAM3:The gear(車輪を)
16:43:38CAM2:No(だめだ)
16:43:39CAM1:The gear coming up(車輪をいま格納してる)
16:43:46CAM1:Are you shutting down engine two?(エンジンは止めたのか)
16:43:48CAM3:I've shut it down(停止させた)
16:43:49CAM2:Airspeed(速度)
16:43:56CAM2:The gear won't retract(車輪が上がらない)
16:43:59CAM:whoop whoop pull up pull up(GPWS)(危険を知らせる装置の声)
16:44:00CAM:whoop whoop pull up pull up(GPWS)(危険を知らせる装置の声)
16:44:00CAM2:Airspeed(速度を見ろ)
16:44:02CAM:whoop whoop pull up pull up(GPWS)(危険を知らせる装置の声)
16:44:14CAM2:Le Bourget Le Bourget(Le Bourget空港、Le Bourgetだ<)
16:44:16CAM1:Too late(もう遅い)
16:44:19CAM1:No time No(時間がない)
16:44:22RDO:Negative, we are trying Le Bourget(だめだ、Le Bourgetに向かう)
16:44:26CAM2:No(だめだ)
16:44:31End of Recording(録音終了)

離陸を中止しなかったわけ

では、離陸中止は可能だったのか? パイロットはエンジントラブルを知っていた。 そしてパイロットは管制官にまず出火したエンジンを停止させ他の空港へ向かうと告げた。 旋回してシャルル・ド・ゴール空港へ戻ることはできないと判断したようだ。 飛行機が離陸するさいにV1と呼ばれる速度がある。 V1とは離陸続行または中止をするかどうかを判断する速度でそれ以降にトラブルが発生した場合は一度離陸をし引き返したりする。 その速度以降に中止すると滑走路内で止ることはできず重大事故につながるからだ。 この事故の際もおそらくV1速度を過ぎたころにトラブルを確認したためこのパイロットの決断が出たのかもしれない。 そしてこの決断は正しかったのかもしれない。

パイロットは不時着をしようとしたのか?

コンコルドが墜落した場所は農場。 不幸にもホテルに激突したが近郊にある道路や隣接する大きなホテルには激突しなかった。 これはパイロットが引き返し不能と判断し不時着しようとしたと思われる。 おそらく操縦は困難だっただろうがそれでも密集地を避けたと思われる。

パイロット

コンコルドを操縦していたパイロットはクリスチャン・マーティーさんで1969年に初飛行し1万キロ以上の飛行経験があったという。 54歳だった。 以前はA340も数年操縦していたことがあるという。 とてもプロフェッショナルで最高のパイロットだったという。 まだ詳しくはわからないが最後に行った左旋回もパイロットとして犠牲を限りなく少なくするために主要道路や街を避ける手段だったのかもしれない。

直前の修理

この機体のエンジンは直前に修理されていた。 パイロットは逆噴射装置の交換を求めその交換作業のために予定時間より遅れていた。 しかしまだこれが事故につながったという確証はない。

犠牲者、生存者と遺族

事故当時死者は113人とされた。 しかしこの中に生存者がいたとがわかった。 ホテルの1階にいた女性で間一髪で窓から脱出したという。 そのさい手にやけどを負ったが助かった。 またイギリスの高校生が30分後にチェックインする予定だったといい、大惨事になっていた可能性もあった。 犠牲者は即死でほとんどはドイツ人ツアー客でニューヨーク発の豪華クルーズへ向かう途中だった。 シドニーオリンピック時にはオーストラリアにも来る予定だったという。 遺族らは事故現場に駆けつけ花束を手向けた。

事故原因

イギリスとフランスの事故調査委員会はコンコルドの離陸数分前に離陸をしたコンチネンタル航空のパーツが滑走路に落ちそれがコンコルドのタイヤが踏みタイヤが破裂、 その破片が燃料タンクを直撃し火災を起こしたという調査報告を発表した。 コンチネンタル航空から提出された航空機の写真もこの原因を裏付ける結果となった。 これは事故直後から噂されていた原因だった。

事故報告書

フランスの事故調査局は400ページにぼる最終事故報告書を提出した。このなかでまずエールフランスの整備の不備を指摘した。 しかしこの整備の不備が事故につながった証拠はないとした。 次にもしパイロットが離陸を中止したとしても重大事故になっていたという。 この結論は通常より速い速度で滑走するため車輪が壊れ機体は炎に包まれる可能性が高いためだという。 またコンコルドが離陸する直前に離陸したコンチネンタル航空機から落下した金属片がコンコルドのタイヤを破裂させたことを認めた。 そしてこの破片が燃料タンクを直撃し爆発を起こしたという。 事故調査局は連邦航空局にコンチネンタル航空の整備の記録を調査するように求めた。 この金属片が直撃する前までのコンコルドの動きは通常だったという。

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