1970年代の事故

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パシフィックサウスウエスト航空182便事故
目次:
事故までの経過 交信記録 パシフィックサウスウエスト航空 b727-200

この事故は航空機事故の歴史の中でも劇的な事故といえる。 まず単純なミスが重大事故を引き起こしたことと炎とともに墜落していく航空機が撮影されていたこと。 この中にいた乗員乗客の心境は計り知れない。 同機はセスナと激突した後20秒ほどで墜落した。

事故の詳細

1978年9月25日、サクラメント発サンディエゴ行き(ロサンゼルス経由)のパシフィックサウスウエスト航空の182便はサンディエゴ国際空港の滑走路27に着陸態勢に入っていた。 この際管制官にセスナが前方を飛行していることを伝えられクルーは目視確認している。 途中でクルーはセスナを見失いセスナは同機の右側を通過していったと認識した。 しかしその後管制官は2機の衝突注意警報が鳴ったため注意をしようとしたが遅くセスナは727の右主翼に激突しセスナは爆発した。 727は右に旋回しながら急降下し地上に激突し乗員乗客全員が死亡した。 また地上にいた7人も死亡した。 この事故ではパシフィックサウスウエストのクルーのセスナの行動の目視を行ったことが事故の要因とされた。 さらに管制官の誘導にも問題があったことがあげられた。

交信記録

RDO:182便からの無線交信

CAM:コックピット内のマイク

APP:サンディエゴアプローチ

TWR:サンディエゴタワー

08:59:30
APP:PSA one eight-two, traffic twelve o'clock, one mile northbound(PSA182、12時1マイルに北向きの便)
08:59:35
RDO:We're looking(目視中)
08:59:40
APP:PSA one eight-two additional traffic', ah, twelve o'clock, three miles just north of the field northwestbound, a Cessna one seventy-two climbing VFR out of one thousand four hundred(PSA182、12時の方向空港から3マイルに新たな航空機、北西に飛行しているセスナ172、VFR(有視界飛行方式)、1400フィートから上昇中)
08:59:50
RDO:Okay, we've got that other twelve(了解、目視)
09:00:16
APP:PSA one eight-two, traffic's at twelve o'clock, three miles out of one thousand seven hundred(PSA182、12時の方向3マイル、1700フィートに航空機)
09:00:21
RDO:Got'em. Traffic in sight(確認)
09:00:23
APP:Okay, sir, maintain visual separation, contact Lindbergh tower one three three point three, have a nice day now(了解、リンドバーグタワー133.3にコンタクトせよ)
09:00:28
RDO:Okay(了解)
09:00:34
RDO:Lindbergh PSA one eight-two downwind(リンドバーグ、PSA182、追い風)
09:00:38
TWR:PSA one eight-two, Lindbergh tower, ah, traffic twelve o'clock one mile a Cessna(PSA182、リンドバーグタワー、セスナが12時の方向1マイル)
09:00:41
CAM:Flap five(フラップ5)
09:00:43
CAM:Is that one we're looking at(あれがセスナか?)
09:00:44
RDO:Okay, we had it there a minute ago(了解、1分前に確認した)
09:00:47
TWR:One eighty-two, roger(182、了解)
09:00:50
RDO:I think he's passed off to our right(おそらく右側を通過したんじゃないか)
09:00:51
TWR:Yeah(おそらく)
09:00:52
CAM:He was right over here a minute ago(1分前にちょうどこの辺りを飛行していた)
09:00:53
TWR:How far are you going to take your downwind one eighty-two, company traffic is waiting for departure?(182、あとどれくらい追い風を利用するんだ? カンパニー(事故機と同じ会社の)の便が離陸待ちをしているので)
09:00:57
RDO:Ah probably about three to four miles(あー、おそらく3マイルから4マイル)
09:00:59
TWR:Okay(わかった)
09:01:07
TWR:PSA one eighty-two, cleared to land(182、着陸を許可する)
09:01:08
RDO:One eighty-two's cleared to land(182、着陸許可)
09:01:11
CAM:Are we clear of that Cessna?(セスナはもうそばにいないよな?)
09:01:13
CAM:Suppose to be(だと思うけど)
09:01:14
CAM:I guess(おそらく)
09:01:20
CAM:I hope(そうだといいが)
09:01:21
CAM:Oh yeah, before we turned downwind, I saw him about one o'clock, probably behind us now(大丈夫だ、追い風になる前に1時の方向にいたからいまは後ろを飛行しているはずだ)
09:01:38
CAM:There's one underneath(下方1機いるぞ)
09:01:39
CAM:I was looking at that inbound there(おれもあの便を見ていたんだ)
09:01:45
CAM:Whoop!(おっ!)
09:01:46
CAM:Aghhh!(あー!)
09:01:47
衝撃音
09:01:49
CAM:Easy baby, easy baby(落ち着け、落ち着け)
09:01:51
CAM:What have we got here?(どんな状況だ?)
09:01:52
CAM:It's bad(最悪だ)
09:01:53
CAM:We're hit man, we are hit(激突した、激突した)
09:01:56
RDO:Tower, we're going down, this is PSA(タワー、急降下中、PSA)
09:01:57
TWR:Okay, we'll call the equipment for you(緊急着陸の準備をしておく)
09:01:58
Sound of stall warning(失速警告音)
09:01:59
CAM:This is it(これで終わりだ)
09:02:00
CAM:Brace yourself(準備はいいか)
09:02:02
Mom I love you!(お母さん、愛してるよ)
09:02:04
録音終了

パシフィックサウスウエスト航空

パシフィックサウスウエスト航空は1949年にサンディエゴ・リンドバーグ空港から就航を会した航空会社。 パイロットが荷物の積み下ろしをしたり客室乗務員が掃除をしたりしコスト削減に専念した。 1978年の182便の事故にもかかわらず利用客は増加し路線も増加していくが1987年にUSエアウェイズの一部となる。

727-200

727-200は旅客機売り上げで世界2位になるほど売れた機体。 短・中距離旅客機でエンジンが尾翼の部分に付いている。 巡航速度は747-400より速い917km/h。1963年に初飛行を果たしたが1984年に生産は中止された。しかし現在もアメリカ系のユナイテッド航空やデルタ航空が多く保有している。

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